孤独出版 昼はコピーライター・石井ツヨシ

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コピーライター、お店をつくる。

『パンとエスプレッソと』さんとは、もう、それなりに長いつきあいになります。お店の名前のこととか、ロゴのこととか、コンセプトのこととか、水道管の位置のこととか。お役に立てることから、それはチョットわかりませんということまで。そんなご縁で、自由が丘のお店をプロデュースさせていただくことになったのでした。しかもオーナーとして(友人と2人の共同オーナーです)。「なんとかプレッソ」「パンとエスプレッソと自由形」の2店舗。ネーミングやデザインはもちろん、空間や商品のことまで好きなようにできたのは、とてもいい経験になりました。せっかくの機会なので、なにか新しい視点でやりたいなあと。たとえば、いろんな形のトングを用意することで、「パンの選び方」も楽しくなるといいな、とか。エスプレッソって意外とみんな飲まないから、そんな人でも飲みやすいコーヒーをつくろう、とか。外の階段がジャマだったので、あえてそれを利用した外観デザインにしてみよう、とか。食べているときに顔をあげてもらえるように、ライトの内側に工夫したり、とか。最近ではあまり使わないおばあちゃん家みたいな昔のタイルで、モダンな壁をつくってみよう、とか。アフタヌーンティーってワクワクするので、それを食事用にしてもいいんじゃないか、とか。サンドイッチって、上下のパンが別でもいいんじゃないか、という発想から、「サンド不イッチ」という商品もつくってみました。おかげさまで、SNSやテレビ、雑誌とか、いろいろなところで話題にしていただき、そういうのもサービスのひとつだと思っているので、よかったなあと思ってます。コピーライターとして培ったことを、ほかの分野で活かすというのも、なかなかいいかもしれないなあと感じはじめたりして。たくさん発見がありました。でも、あまりに根をつめすぎたせいか、それからしばらく、頑張ろうとしてもカラダがいうことを聞いてくれない、まるでコピーが描けない廃人になってしまいましたが(笑)