孤独出版 昼はコピーライター・石井ツヨシ

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生きてる記録を本にして。

大学を卒業してから約1年間、高円寺の三畳一間でプラプラしてました。家賃は2万円。お金がなくなったら交通量調査とか、荷物運びとか、麻雀をしてしのぐような生活。最近、ひさしぶりに高円寺に行ってみると、当時はおばちゃんが暗算してたスーパーのレジは、おねえさんが最新のマシンを使うようになってるし。あのころ通ってた8分200円のコインシャワーがあった場所には、きれいなマンションが建っているし。忘れたくないことが増えていくなあ、と思ったりして。なんか、日記のようなものを本にしてます。なんとなくISBNコードも取得しました。一時期、高円寺のヴィレッジヴァンガードさんとか、中野のタコシェさんとかに置いてもらってたのですが、最近はめんどくさくなって、主に気まぐれに配ってます。ある程度たまってきたら、なんかしようかなあとは思ってます。いまあるのは、高円寺篇と渋谷篇。ちょうど、ひとつの町ごとに1冊、って感じになっていくんだろうなあ。つぎは銀座篇か下北沢篇になるかと。ライフワークです。1冊目は、ちょうど独立のときにつくったので、この本が運んできてくれたご縁もたくさんあって、つくってみてよかったなあと思います。ちなみに『孤独出版』は、もともとこの出版レーベルの名前だったのですが、わりと気にいっているので、いつのまにか本業のほうでも使うようになったのでした。見たこともないアタラシイモノとか、誰かにつきささるフカイモノは、ブレストでは生まれない。どこかで見たことあるようなモノゴトがあふれている時代だからこそ、独りでうんうん悩むじかんをたいせつにしたい。あんまり大勢のひとを乗せると重たくて飛べないですから。