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ネーミングは苦手でした。外国語の辞書をペラペラしたり、ビミョーな造語づくりに徹夜したり。 クライアントに通りやすいことを考えると、どうしても理屈が通った説明しやすい案になる。でもそれって、「だれでも辿りつける答え」に過ぎないという感覚があって、つくってもつくっても、なかなか胸をはれない感じ…。そんなときターニングポイントになったのが、「フツウニフルウツ」という名前です。はじめて、「じぶんが本当にいいと思うもの」を世にだせた感覚がありました。 『パンとエスプレッソと』さんとの信頼関係があったからこそ、まかせていただけたからこそ、実現できた名前だと思います。感謝です。それが、これだけの反響をいただけていることが、とても自信になったし、じぶんの感覚を追求していけばイイモノができるんだという確信にもつながりました。そして同時に、いままで苦手だと思っていたネーミングが、だんだん楽しくなってきて。ネーミングこそ、「ネーミングってこういうの」という先入観みたいなものが根強いぶん、まだ まだ開拓の余地があるというか、じぶんにしかできない表現を追求できる気もちのいい空き地なのかもしれないなあと思いはじめたのでした。それから、いくつも名前をつけさせていただいていますが、そのつど、新しい方法論に挑戦することを心がけています。「なんとかプレッソ」とか「しロといロいロ」とか。近々、この自分で見つけたネーミングの感じに、なにか名前をつけたいなあなんて思いながら。