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最近、コピーライターが「あざといひと」になってないだろうか。理屈っぽく、消費者を上から目線で動かしてやろうという感じ。そういう状況に、なんだかなあと思っています。古い考えかもしれないけど、コピーには、商売以上のなにかであってほしい。ずっと眺めていたくなるような。ココロのどこかに飾っておきたくなるような。文字のカタチとか、音の響きとか、浮かんでくる風景とか、まとっている空気感とか。だれかを、ちょっとでもハッとさせたり、ドキドキさせたり、前向きにする。そんな言葉を。とにかく、オレは美しい一行が描きたいんだー!!!『神戸女学院大学』さんの仕事は、そんな気もちで取り組ませていただきました。「私はまだ、私を知らない。」なかなか素敵なタグラインになったんじゃないでしょうか。「素敵」ってむずかしいです。理屈で書くほうが正直、簡単かもしれない。説明できますから。でも、理屈以上のなにかを追い求めなければ、理屈ぬきにこころに響くものなんてつくれない。だから身を削ってます。説明できない「なにか」を表現するために。「女は大学に行くな、という時代があった。」「学問は、就活か。」「人生は、いつだって途中だ。」などの広告も想像以上に反響があって。掲出は関西のみだったのですが、全国区で、多くのみなさまからの声が。コピーも捨てたもんじゃないなあと、改めて感じさせていただける仕事になりました。受験者数も増えたようで、よかったです! ありがとうございました!